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2006.10.29

勧進帳

 先日、勧進帳のビデオを両親と鑑賞していたので、書いてみようかと。勧進帳は有名な演目なので知ってる人も多いでしょう。では、歌舞伎好きな人なら常識の範囲でのミニ知識をば……

 歌舞伎十八般の1つである勧進帳。そもそも勧進帳とは、寺院などの建立のための寄付を集めるために読み聞かせる巻物や帳面のこと。安宅の関で弁慶が白紙の巻物を勧進帳と偽って高らかに読み上げます。

 この演目、もともとはお能の「安宅」を歌舞伎に仕立てたもの。お能の舞台機構を真似ていることから「松羽目物」などと呼ばれます。(ただし、松には根っこがある)

 お能から歌舞伎に移行した演目は少なくありませんが、その中で能よりも優れている歌舞伎はこの勧進帳だけといわれます。

 勧進帳で登場する関守・富樫左衛門が、能では富樫某(なにがし)に。また、歌舞伎は富樫が弁慶の忠誠心の厚さに感銘を受けて、一行を見逃す。となっていますが、能では一行が力押しで関を通り抜ける。という筋です。

 振り付けにしても、能の弁慶はガンガンいこうぜ!(であるらしい) なのに対して歌舞伎はいのちをだいじに といった感じ。能のようにストイックです。

 たとえ、歌舞伎のほうが優れていても、能の安宅も一度見てみたい。あまり演じられないのかなあ……。

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