東西狂言会
遅くなりました、月曜日の報告です。
東西狂言会は樟蔭学園主催の狂言会で、東大阪の教育委員会などが支援をしています。東のお家、西のお家の狂言が楽しめる上、
なにより、無料!
当日に七都クンからお誘いを受け、出かけてきました。彼の母上様に偶然お会いしたお陰で旅費も浮くという幸運! ありがとうございます<○>))
今回の狂言では人間国宝の野村萬氏と茂山千作氏の演技を観ることができましたw 狂言師の中でも人間国宝であるのはこのお二方だけです。ホンマにタダでいいのか?!
加えて茂山千五郎、茂山千之丞氏、茂山あきら氏、野村万蔵氏という豪華な顔ぶれ。
では拝見した曲とストーリーについて
和泉流 『 文荷ふみに 』 …… 不倫をしている金持ちの主人が愛人へ手紙を書き、それを太郎次郎の二人に届けさせるが、二人は野暮といって手紙を持ちたがらない。文をその辺の竹にくくりつけ運ぶという奇妙なことに。 野村萬氏の笑顔が印象的。じわじわと笑わせてくる狂言。能の恋重荷をパロディにした部分もあったりなかなか良し。
大蔵流 『 鎌腹かまばら 』 …… 太郎のお内儀はとんだヒステリーという恐妻物。彼女の暴力に嫌気が指した夫の太郎は鎌で腹切りすることを決意するのだが……。 登場の仕方から意表をついてくる。吹いた。千之丞氏とあきら氏は声がよく似てるなあ。さすが親子。にしてもなぜあきら氏はあの女役の着物があんなに似合うのか。
大蔵流 『 腰祈こしいのり 』 …… 若い山伏が京の祖父を訪ねるとずいぶん腰が曲がってしまっていた。このままでは不便だろうと祈って直そうとするが、例によって祖父の体に異変が……。 典型的な山伏物で、祖父の役は千作氏。なんていうか、出てくるときに拍手が沸く人って凄い。演出もお茶目。
ご周知の方も多いと思いますが、野村家は和泉流、茂山家が大蔵流です。せりふの細か言い回しだとか、立ち回りにちょっとずつ違いがあります。もっと言うと同じ流派でも家によって微妙に違います。(大蔵流、和泉流といってもいろいろ家があるのです)
かなり盛り上がってました。これはいい物を見ましたw また行きたいですね。
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